格安SIMと大手キャリア比較

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4年前に調べたときと今回の大きな違いは、「SIMフリー端末と格安SIMサービス市場」が急速に進展していることである。2015年に総務省が大手キャリアに「SIMロック解除」を義務化したことの市場変化への影響は大きかった。

格安にスマホとネット接続サービスが提供されるようになっただけでなく、2年契約期間やキャリア販売のスマホ端末に縛られることなく、自由に好きな端末をいつでも購入でき、機種変更もSIMカードを差し替えるだけでできるというのは大変便利である。すべての利用者が待ち望んでいた仕組みである。誰もが大手三社の独占状態と理不尽な縛りと高額な違約金に「いとにくし」の感情を抱いていたのではないか?

4年前、大手キャリアから定額サービスを端末込みで購入すると、毎月7200円~7800円(iPhoneは8500円)を最短2年間契約、途中解約は高額な違約金支払いというのが標準的な価格体系だった。

今は、どうなっているのか?


2017年の商戦たけなわの現在、先月から各社各種のキャンペーンを展開しており、目移りがして困る。とにかく、格安スマホとはなにか、SIMフリーとはなにか、MNOとMVNOとはなにか、4G LTEとWiMAXのちがいは、ロッククリアとSIMロック解除のちがいは、ガラホってなんだ?・・・などなど調べまくった。調べ始めて2週間ほど経った。なんとか全体像と端末/サービス価格体系(相場)が分かってきた。

もとより大手三社より格安スマホに関心があったので、大手三社のモバイルサービスは調べていなかった。「AppleWatch3を使うためには、どうしても大手三社の音声サービスが必要なので、仕方なくまた大手キャリアのサービスを購入した」という知人お話をきいて、どういうことか?と関心を持った。

長女は長年のiPhoneユーザだが、機種変更のために各社を調べたようだ。彼女がドコモ店員と話したときのメモには、「はじめてのスマホ割 5,919円」、「かけ放題2700円+SPモード300円+データ2GB3500円= 5,379円」、「同じく+通話ライト1700円だと 5,500円」・・・といった数字が並んでいた。通話ライトにするとかけ放題より月額が高くなるのは、割引が適用されないからだろう。とにかく「割引」なる妖怪が闊歩しているのがこの業界である。

ソフトバンクのカタログを見ると、「ウルトラギガモンスター50GB 7,000円」、「ギガモンスター20GB 6,000円」という数字が並んでいる。格安!?とソフトバンクがいうのは「スマ放題ライト 2000円/月/2年契約」で、この派生商品として2年契約なしだと3500円!ということだ。

auは、「通話もデータもコミコミ! 4500円/月」(ただし1年間)、「auピタットプラン 1,980円」(これも1年間)・・・一見、ドコモ/ソフトバンクより低価格のようだが、どんなプランでも落し穴があると疑心暗鬼になって慎重に小さな見えにくい色でかいてある「但し書」を読まないといけない。安く見せるための表面上の数字だと気づくだろう。

大手三社の価格体系と格安スマホ/SIMの違い


大手三社では、ざっくりいえば2000円/月/1GB~7000円/月/20GBである。これが格安スマホ/SIMでは、500円/月/1GB~5,000円/月/20GBである。月額の違いは、月間当りのデータ通信容量に依存すると考えてよい。ほとんどのサービス会社が提供しているのは使っても使わなくてもXXGBまでは速度制限がない定額サービスである。何社かはその月に使ったデータ容量に応じて支払う、従量制または段階制という課金方法を提供している。参考に、FREETEL SIMのサービス価格をこちらに掲載した。FREETELは最近楽天モバイル(MVNO市場シェアトップ)に買収された。

月当りのデータ通信量はどれくらいかというのは使い方により大きく異なり、個人差がある。一般的には5GBが多いのかもしれない。私の場合は4年前の時点では月平均12GBくらい使っていた。WiMAXなのでデータ量の制限はなく気にもしていなかったが、二代目スマホに乗り換えるときにあれこれ思案した。12GBというのは、Webサーバへの写真・動画ファイルのアップロードおよび各種サイトのバックアップのためのダウンロードが多かったためである。普通は数GBくらいしか使わない。ただし、4年前と比較すると、やたらと写真・動画・広告が多いサイトが増えたので、おそらくネットサーフィンだけでも数倍のデータ通信が発生するようになっているのではないか。


それはさておき、一般的と思われる5GB制限を中心に考察してみる。下記は大手三社とMVNO三社の価格比較である。データ量は1GB~30GBに限定した。上段:データSIM、下段:通話SIM。かけ放題は1回5分以内のプラン採用。

MNO/MVNO1GB3GB5GB7GB10GB15GB20GB30GB備考
M
N
O
docomo1280円
2000円
(2GB)5000円
6500円
6000円8000円通話SIMはシェパック
テザリング+1000円/月
9500円12500円13500円
softbank2900円
4900円
(2GB)5000円
7000円
6000円
9000円
8000円
11000円
2年契約なし+1500円/月
au2980円
3480円
4980円
5480円
5980円
6480円
6980円
7480円(Flat 6500円)
8000円
8500円
2年契約(誰でも割)適用
キャンペーン1年間▲1000円
M
V
N
O
楽天モバイル-900円
1600円
1450円
2150円
2380円
2960円
--1Mbps無制限
2,980円/高速2GB
DMM mobile480円
1260円
850円
1500円
1210円
1970円
1860円
2560円
2190円
2960円
4570円
5270円
-低速無制限
440/1140円
100MB200円、1GB1000円
(繰越なし480円)
FREETEL SIM499円
1199円
900円
1600円
1520円
2220円
8GB:2140円
8GB:2840円
2470円
3170円
3680円
4380円
4870円
5570円
6980円
7680円
30GBは定額プラン
Lenovo Yogabookお勧めプラン

共通事項

  1. 制限データ量を超えると月末まで、最大128Kbpsに速度が制限される。2017年12月初旬の例では上り下りともに0.02~0.08Mbps とても最大値は出ない。
    速度制限になると5KB/秒くらいだと思えばよい。これでも一秒間に2500文字をダウンロードできるから、テキスト中心のページ、ニュース記事なら普通に読める。ただ最近のニュース配信ではやたらと写真や動画が多くなっているので、これらが含まれると実質使えないと感じる。
  2. 高速通信で「無制限」といっても、ネット全体の混雑を緩和するために「3日間10GB」の制限がある。直近の3日間でデータ通信量が10GBを超えたとき、翌日の混雑時間帯(おおむね18時から翌2時まで)は、1Mbpsに速度が制限される。YouTubeの標準画質レベルの動画が視聴できる程度のスピードである。
  3. 通話で「かけ放題5分」というのは、5分以内の通話なら何回かけても無料という意味である。どの会社にも同プランがある。1分以内あるいは3分以内というプランもある。
  4. 大手三社には20GB/30GBの定額サービスプランがあるが、ヘビーユーザはWiMAX無制限プラン(4000円強/月)のほうがお得である。WiFiルータ端末なら、自宅内無線LANで10台くらいのPC/スマホ/タブレットを使える。WIFI接続が面倒だという人は、WiMAX説ずく機能が組み込まれたPC(たとえばFujitsuLifebook SH76EN)を使えば便利である。
  5. MVNOシェアトップの楽天モバイルには、1Mbps無制限のプランがあるが、これは最大1Mbpsなので、実際には0.1Mbps以下のスピードしか出ないことがある。クチコミを参照してエリア別の実測値を参考にすると良い。
    ※未確認だが、500Kbps無制限、200Kbps無制限というプランもある。これも最大スピードのことかな?