身近な都会の原子炉

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福島原発事故以来、原子炉の危険性や脅威については広く一般に知られるようになった。原発廃止や再稼動に反対する運動などがマスコミでたびたび報道されている。しかし、そのほとんどが原発に関するものだ。研究・実験施設の脅威についての報道は少ない。

原発の所在地は各種の報道によってなんとなく知っているものだが、それ以外の原子炉について知っている人は少ないのではないか?かくいう私も最近まで知らず、意識することすらなかったが、首都圏では川崎・横須賀、近畿圏では大阪府熊取町、東大阪市に研究・実験炉がある。廃炉になったり停止したままの原子炉であっても、核燃料や核廃棄物が適切に処理・管理されているのか?近隣住民は不安に思う。

東海村JCO臨界事故(1999年)では死者が出た。その報道があるまで、JCO工場の目の前に住んでいる人はそんな危険がある工場とは知らなかった。原子炉ではなくて核燃料を加工する工場だったが、加工中のウラン溶液が臨界状態に達し核分裂連鎖反応が起きたという怖ろしい事故だった。被ばくして死亡するなどということが起こると予想した人はいなかったのではないか。

先に挙げた都市圏にある原子炉は大学の研究・実験施設である。人口密度が高い地域にあるので、もし事故を起こせばその影響は福島原発事故よりも恐ろしいことになる。安全に運転されていても、テロに狙われる危険がある。先日アメリカで開催された核セキュリティーサミットでもその対策が議論されていた。