SkypeとLINE

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スマホの時代になりAndroid Skypeが使いやすくなった。iPhone用は2009年にリリースされたが、Skype for Android2.0が正式にリリースされたのは2011年だった。同じ頃にAndroidスマホを買ったが、評価とデータ通信(+WiMAX)専用の使い方なのでSkypeは使っていなかった。最近、LTEへの乗換え検討の一環でSkypeも再評価した。PCもAndroidもなかなか使い勝手がよく、通話品質も5年前に比べたら段違いによくなった。

Skype草創期~eBay買収後

FastTrack, KaZaaのP2P技術を使ったSkypeがリリースされたのは2004年だった。10Mbpsブロードバンドが普及し始めたことあいまって、数ヶ月でユーザが100万人を越えた。私も好奇心でSkypeを使い始めた。2005年頃、日本国内向けにバッファローがSkype for Windowsソフトを配布し、NECが全PCにSkypeを標準搭載すると発表した年だった。同年9月にはeBAyがSkypeを買収し、2006年初めにはユーザ数も500万人を越えた。ビデオチャット機能も搭載されたのもこの頃だったが、通話品質同様ビデオ品質も悪く使い勝手がよくなかった。海外との無料通話に利用するだけだった。もっとも使おうにもSkypeに登録している人がいなかった。某シンクタンクのコンサル100人のうち登録していたのは経産省から転職してきた人一人だけだった。

2007年だったと思うが大規模な障害が発生し、巨額損失の責任を取る形でCEOのニコラス・センストロムが退任した。彼はKazaa、Skype開発者として有名で、Skype退任後、Skype共同開発者のヤヌス・フリスとともにインターネットテレビ配信システムJoostを立ち上げた。好奇心からこれも使ったが、3年後に閉鎖された。PayPal OBが作ったYouTubeが市場を席巻したからだ。話が逸れたが、日本ではライブドア提携が解消され、エキサイトと業務提携した。ユーザ数は世界で1000万人を越えたというが、eBay買収後、Skypeの勢いがなくなったようで、IP電話同様通話品質が良くなかったので私も使わなくなった。

マイクロソフト買収後

2011年にマイクロソフト社がSkypeを買収した。Windows以外はサポートをしないのではないかとの噂があった。auでは3G電話回線を使うので、使っても使わなくても月980円がチャージされると聞いた。継続的サポートに先行き不安があったためか、Skypeユーザ数は伸び悩んだようだ。私もスマホでは使わなかった。無料で使うためには相手もSkypeに登録していないといけない。私の友人・知人にSkypeを常用している人はほとんどいないから使いようがなかったからだ。また、家族とは同じキャリアなので携帯電話が無料で、Skypeの必要性がなかった。

LINE普及

最近のSkypeを語る前にこの2年で躍進したLINEに触れておこう。マイクロソフトのSkype買収劇の隙をついたかのように2012年にはLINEが急速に普及した。韓国最大のIT企業NHNの100%子会社NAVER(韓国での検索シェア77%、買収したlivedoorの検索エンジン)が運営していた。今年4月に商号変更があり、現在はLINE株式会社が運営している。日本でも10代の若者に人気であっという間に広がった。私もPCとスマホで試した。娘が仲間たちとの打ち合わせに使っていたので、Android~iPhone間で通話した。まずまずの品質だったが、音量が低く途切れがちだった。時間帯と地域に依存するのだが、真摯な話や長話には向かないと思った。無料メールとちょっとした連絡用の無料通話には役立つだろう。

かつて、ユーザ数が1億人を突破するのにFacebookは54ケ月、Twitterは49ケ月だと話題になったことがあるが、LINEは19ヶ月で1億人を突破した。今年4月30日には登録者数が1億5千万人を越えたと発表されている。しかし、LINEを利用した出会い系サイトが増えて、未成年者が被害にあったり、生徒間でのいじめに使われたり、個人情報漏えいの不安があったりとマイナス面も指摘されている。先月発生した呉市の女子高生死体遺棄事件では、LINE上での発言がきっかけで集団暴行の末に殺害にいたったことが判明している。

スマホ向けにはLINE以外にも、WhatsApp Messenger(3億人)、Kakao Talk(8500万人)、WeChat(3億人)などがある。韓国ではKakao、日本ではLINEが人気のようだ。ちなみにLINEの開発・運営会社は韓国企業の日本法人で、人によっては日本人が開発した(夏野剛「日本人が生み出した・・・」)というが、社員は多国籍だろう。

Skype再利用

無料通話・無料メール/チャットが普及したいま、何を利用するかは人それぞれだろう。私は海外との通信以外には必要性を感じなかったが、携帯キャリアを変えようと思ってからSkypeの再評価をはじめた。アメリカではWhatsApp Messengerが普及しており、Skypeを利用している人もいるが、LINEはまだ知られていない。Skypeでは固定電話・携帯電話に一分3円強で翔られる。一ヶ月60分、120分とまとめ買いをすれば一分2円、1円と安くなる。月定額690円を支払えば通話時間の制限がなくなる。一分あたり通話ではGoogle Talkのほうが安いが、通話品質はSkypeのほうがよさそうだ。

というわけでSkypeを再利用している。昔のPCアカウントが有効で、いまのパソコンではハンズフリーでビデオ通信もできるので便利だ。Androidスマホでは登録時に携帯電話番号が認証に使われるが登録後はPCとおなじく、固有のIDで通話できる。Google playから簡単にインストールでき、すぐ使える。

ソフトバンク同士、au同士では通話無料、他社への通話は1分42円・・・といった時代は終わるのかもしれない。スマホからSkype, Line通話をするとパケット代は発生する。長電話をするとパケット量が大きくなるので、従量制の契約の場合は課金に注意する必要がある。定額制で「パケットし放題」のような契約でも、LTEスマホでは毎月最大1GB(ウィルコム),5GB(イーモバイル),7GB(ソフトバンク・ドコモ・au)の制限がある。10GB以上になれば2万円、3万円になってしまうので要注意だ。ただし、イーモバイルLTE(最大6,505円)とWiMAX(3,880円)は、現在のところ無制限だ。